19.子どもの笑顔を支える!放課後等デイサービススタッフの1日

はじめに:リアルな1日を知ることで、不安を解消

「福祉の仕事に興味はあるけれど、実際どんな1日を過ごしているの?」「放課後等デイサービスのスタッフって、どんなやりがいがあるの?」「未経験でも大丈夫?」

そんな疑問を持つ方に向けて、今回は株式会社アイオライトの放課後等デイサービスで働くスタッフの1日を紹介します。

実際のスケジュールを追いながら、子どもたちとの関わりの様子やチームで働く魅力をお伝えします。この記事を読めば、放課後等デイサービスのスタッフとして働くイメージが具体的に湧き、「自分にもできそう」「挑戦してみたい」という気持ちになれるはずです。


第1章:放課後等デイサービスとは?

放課後等デイサービスは、発達に特性のあるお子さま(小学生〜高校生)を対象に、放課後や長期休暇中に療育・学習支援・生活訓練などを行う福祉サービスです。

学校でも家庭でもない”第三の居場所”として、子どもたちの成長をサポートします。

放課後等デイサービスの基本情報

項目内容
対象発達障がい・知的障がい・身体障がいを持つお子さま(6〜18歳)
支援内容創作活動・レクリエーション活動・学習支援・SST(ソーシャルスキルトレーニング)・外出体験など
職種児童指導員・保育士・支援スタッフなど
目的お子さまの自立・社会性・コミュニケーション・生活力の育成

放課後等デイサービスの役割

役割①:安心して過ごせる居場所

学校での緊張から解放され、リラックスして過ごせる場所。職員が温かく見守る中で、自分のペースで過ごせます。

役割②:社会性を育てる場

集団活動を通じて、順番を守る、ルールを守る、お友達と協力するといった社会性を自然に身につけます。

役割③:家庭・学校との連携

日々の活動報告や定期的な面談を通して、お子さまの成長を家庭・学校と共有し、一貫した支援を実現します。


第2章:スタッフ紹介〜笑顔を大切にする支援員・田中さんの1日

今回ご紹介するのは、入社2年目の支援スタッフ・田中さん。前職は販売職でしたが、「人と関わる仕事をしたい」と思い立ち、福祉の世界へ。

今では子どもたちから「たなかせんせい!」と呼ばれ、信頼される存在になっています。

田中さんが福祉業界を選んだ理由

「前職では、お客様と一瞬の関わりはありましたが、継続的に関わることはありませんでした。もっと深く人と関わり、成長を見守れる仕事がしたいと思い、福祉業界に興味を持ちました。最初は不安でしたが、子どもたちの笑顔に救われています」


第3章:放課後等デイサービススタッフの1日スケジュール

時間内容ポイント
10:00出勤・
ミーティング
1日の流れ・準備の確認
10:15準備・書類整理買い物や準備、書類の整理など
13:00パート出勤
ミーティング
利用者確認・送迎確認・活動確認・注意事項・前日の振り返り等
14:30送迎安全運転で学校まで。子どもたちと笑顔で再会!
15:00到着・健康チェック手洗い・検温・水分補給。健康状態をしっかり確認。
15:10おやつタイム「ありがとう」「おいしいね」会話が広がる癒しの時間。
15:30活動プログラムクッキング・運動・工作などを行います。
17:00自由遊び・帰り支度一日の振り返りと次回への意欲づくり。
18:00送迎・記録・終礼子どもを安全に送り届け、チームで情報共有。

第4章:朝の準備〜チームで迎える「子どもたちのための時間」

10時。スタッフが順番に出勤します。まずは常勤スタッフで1日の準備や予定の確認をして、スタート。

買い物や、送迎車の確認、書類の準備や作成、他の事業所との連携や保護者様との面談を行います。

清掃の大切さ

「子どもたちが安心して過ごせるよう、清潔で整った環境を作ることはとても大切です。清掃を通じ危険な個所は無いかの確認も行います」

お昼休憩は各自お弁当を食べながらおしゃべり。この時間も楽しい時間です。

スタッフミーティング

その後、13時からスタッフミーティング。

ミーティングで共有する内容:

  • その日の出席状況
  • 体調や家庭からの連絡事項
  • 活動内容の確認
  • 一人ひとりの支援方針
  • 前日の振返り

「チームで話し合いながら、子ども一人ひとりに合わせた関わり方を考えています。『Aちゃんは今日、学校で疲れているかもしれないから、無理に活動に参加させず、様子を見よう』といった細かい配慮を共有します」(田中さん)

この時間が、1日の支援の質を高めるための大切な土台となります。

まごころでは、利用者お一人おひとりを大切な「社会の一員」として認識し、それぞれの個性や状況に深く寄り添った支援を行っています。この理念は、放課後等デイサービスにおいても同じです。


第5章:午後〜学校へお迎えに出発!

時間になるとスタッフは送迎車で学校へ。子どもたちの「こんにちは!」という明るい声が車内に響きます。

送迎は大切なコミュニケーションの時間

送迎は、ただの移動ではなく、子どもとのコミュニケーションの時間でもあります。学校での出来事を聞いたり、好きなアニメの話をしたり。会話の中から、子どもたちの気持ちの変化に気づくこともあります。

「車の中で”今日はね、テストで100点だった!”と嬉しそうに話してくれると、自分のことのように嬉しいです。逆に、いつもより元気がないときは、『何かあったのかな?』と気づくきっかけにもなります」

送迎時の安全対策

安全対策のポイント:

  • 安全運転の徹底
  • シートベルトの確認
  • 車内での見守り
  • 体調不良時の対応

子どもたちの安全を第一に考え、慎重に運転します。


第6章:活動の時間〜学びと成長の瞬間がいっぱい!

15時頃になると、子どもたちが全員そろい、いよいよ活動スタート。この日のメインプログラムは”秋の工作”。

色紙で紅葉を作り、壁面に貼って「みんなの秋の森」を完成させます。

スタッフの関わり方

スタッフは作業のサポートをしながら、子どもたちの想像力を伸ばしていきます。

「”どんな色にしよう?””ここに貼る!”と自分で考えて行動できるよう促します。答えを教えるのではなく、自分で考える力を育てることを大切にしています」(田中さん)

曜日ごとの活動プログラム

また、曜日ごとにプログラムが変わり、学習支援・SST・おやつ作り・外出なども行っています。

曜日活動内容ねらい
おやつ作り色・形・香・手触り・味を五感で感じ感覚統合
運動プログラム体幹バランス・協調性の向上
クッキング食育
創作活動創造力・手先の巧緻性を育む
レクリエーション協力・社会性・楽しむ力を育てる

活動プログラムの具体例

おやつ作り

おやつ作りはその過程において、視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚という、五感のすべてをまんべんなく刺激できます。おやつ作りを通して五感を刺激することは、子どもの感覚を楽しみながら育てる機会になります。

運動プログラム:

体を動かすことで、ストレス発散や体幹の強化を図ります。ボール遊び、縄跳び、マット運動など、楽しく体を動かします。

創作活動:

工作、絵画、音楽など、創造力を育む活動。完成した作品は施設内に飾り、達成感を味わいます。

「”できた!”という瞬間を一緒に喜べるのがこの仕事の魅力です。子どもたちの『できた!』という笑顔を見ると、『この仕事を選んで良かった』と心から思います」

私たちが大切にしているのは、利用者の方々が作業の中で「できた」「上達した」という小さな成功体験を積み重ねることです。この体験の積み重ねが、自信につながり、さらなる能力向上への意欲を生み出します。


第7章:おやつタイム〜笑顔が広がる癒しのひととき

活動の後は、子どもたちお待ちかねの”おやつタイム”。手作りのお菓子や、季節のフルーツなどをみんなで囲みます。

「ありがとう」「おいしいね」と笑い声が飛び交う空間。スタッフもそっと寄り添いながら、安心できる雰囲気をつくります。

おやつタイムの意義

「おやつの時間は、子どもたちが一番リラックスできる時間。会話の中からその子の”今の気持ち”を知ることができます。『今日の工作、楽しかった』『お友達と仲良くできた』といった言葉から、子どもたちの内面を理解できます」(田中さん)

おやつタイムで育まれるスキル

①あいさつ・感謝の言葉:

「いただきます」「ごちそうさまでした」「ありがとう」といった基本的なあいさつを自然に身につけます。

②会話力:

スタッフや他の子どもたちとの会話を通じて、コミュニケーション力が育ちます。

③マナー:

食事のマナー(口を閉じて食べる、こぼさないようにするなど)を学びます。


第8章:帰りの時間〜1日の振り返りと「また明日!」

活動の後は、自由遊びや絵本の時間。

帰りの会では「今日は何が楽しかった?」と1日の振り返りを行います。

振り返りの大切さ

「”お友達と協力できた””工作がうまくできた”など、子どもたちが自分の成長を言葉で伝えてくれる瞬間が嬉しいです。振り返りを通じて、子どもたちが自分の成長を自覚できるようサポートしています」(田中さん)

帰りの送迎

帰りの送迎車では、「また明日ね!」という元気な声が響きます。スタッフにとっても、1日の疲れを吹き飛ばす瞬間です。

「『たなかせんせい、また明日ね!』と笑顔で手を振ってくれる子どもたちを見ると、『明日も頑張ろう』という気持ちになります」


第9章:〜チームで支え合う

子どもたちを送り届けたあとは、変更の報告や様子の報告をし、その日の活動を振り返りながら、次への改善や成功を共有します。

共有する内容

①その日の子どもたちの様子:

「Aちゃんは今日、初めて自分から友達に話しかけていました」「Bくんは工作を最後までやり遂げました」といった変化を共有します。

②良かった点・改善点:

「今日の活動はうまくいった」「次回はこう改善しよう」といった振り返りを行います。

③翌日の準備:

翌日の活動内容や注意点を確認します。

「一人では気づけないことも、チームで話し合うことで次の支援に活かせます。スタッフ同士で支え合える環境があるからこそ、質の高い支援ができます」

記録の重要性

記録には、子どもたちの様子や行動の変化を丁寧に記入。家庭への報告や、支援計画の見直しに役立てます。

アイオライトでは、「一人の子どもを全員で支える」体制を大切にしています。


第10章:この仕事のやりがいとは?

田中さんに「この仕事のやりがい」を尋ねると、笑顔でこう答えてくれました。

「子どもたちの成長を間近で感じられることです。例えば、”ありがとう”が言えなかった子が自然に言えるようになった時や、苦手だった課題をやり遂げた瞬間に立ち会えると、本当に嬉しいですね。給料以上の報酬を毎日もらっている気分です」

スタッフ自身の成長

また、チーム全体で支え合うことで、スタッフ自身の成長も実感できるそうです。

「子どもたちの笑顔は、私たちスタッフのやりがいそのものです。そして、子どもたちを通じて、自分も人として成長できます。『こういう声かけが効果的だった』『この方法がうまくいった』という発見の連続です」


第11章:チームで働く魅力

放課後等デイサービスの仕事は、決して一人ではできません。スタッフ同士の連携が、子どもたちの安心と成長を支えます。

チームワークの魅力

①経験や年齢を超えて協力し合える

新人スタッフもベテランスタッフも、フラットに意見を言い合える環境があります。

②意見交換の場が多く、学びが深まる

ミーティングや終礼での情報共有を通じて、常に学び続けられます。

③困った時にはすぐにフォローし合える

「どう対応したらいいかわからない」と感じたら、すぐに先輩スタッフに相談できます。

④「ありがとう」が飛び交う、温かい職場

スタッフ同士で感謝の言葉を伝え合う文化があります。

「このチームだからこそ、子どもたちにより良い支援ができる。一人では気づけないことも、チームで話し合うことで見えてきます」(主任スタッフの声)


第12章:これから福祉の仕事を目指すあなたへ

「資格がないから不安…」という方も心配はいりません。アイオライトでは、未経験からスタートしたスタッフも多数活躍しています。

充実の研修制度

入社後は、基礎研修やOJTを通じて、子どもとの関わり方や支援の考え方をしっかり学べます。

研修内容の例:

  • 障害福祉サービスの基礎知識
  • 子どもへの接し方
  • 安全管理・緊急時の対応
  • 個別支援計画の理解

資格取得支援制度

また、資格取得支援制度もあり、働きながらステップアップが可能です。

取得できる資格:

  • 保育士
  • 児童指導員
  • 介護福祉士
  • 児童発達支援管理責任者

受験費用の補助や勉強会の開催など、資格取得を積極的に支援しています。


まとめ:子どもの笑顔が、あなたのやりがいになる

  • 放課後等デイサービスは「子どもの成長を支える仕事」
  • チームで連携しながら、日々の変化や成長を共有できる
  • 未経験からでも、研修とサポートで安心してスタートできる
  • 子どもたちの「できた!」を一緒に喜べる、やりがいのある仕事
  • 一人ひとりの個性を大切にし、その子らしい成長を支援できる

11月は、新しいスタートを考えるのにぴったりな季節です。あなたもアイオライトの仲間として、子どもたちの笑顔を支える一員になってみませんか?

アイオライトの理念:

株式会社アイオライトは、「全ての人々の未来を創造し、社会で輝ける環境、社会を造り上げる」という理念を掲げています。この理念は、お子さま一人ひとりが自分らしく輝ける場所を提供することに表れています。

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