7. 福祉業界で働くという選択〜まごころスタッフの本音〜

福祉業界で働くという選択 〜まごころスタッフの本音〜

はじめに:福祉業界への扉を開く勇気

「福祉の仕事って大変そう」「自分に本当にできるのだろうか」――福祉業界への就職を考える方から、よく聞かれる言葉です。確かに、人の生活や成長を支える仕事には、責任やプレッシャーも伴います。しかし、その分「やりがい」や「人の役に立つ実感」が得られるのも、この仕事ならではの魅力です。

広島市安佐北区深川に本社を構える株式会社アイオライトが運営する「まごころの家」は、「全ての人々の未来を創造し、社会で輝ける環境、社会を造り上げる」という理念のもと、障害福祉サービスを展開しています。現在、約60名のスタッフが広島市内の高陽、倉掛、可部、りはすの4エリアで、放課後等デイサービス、生活介護、就労継続支援B型、短期入所といった多様なサービスを提供しています。

この記事では、実際に「まごころの家」で働くスタッフの声を交えながら、福祉業界で働くことの本当の魅力と、私たちが大切にしている価値観についてお伝えします。


第1章:なぜ私たちは福祉を選んだのか

未経験からのスタート、それぞれの想い

まごころで働くスタッフに共通しているのは、「人の役に立ちたい」という純粋な想いです。実は、私たちのスタッフの多くが、福祉業界未経験からのスタートでした。

あるスタッフはこう話します。 「前職は一般企業の事務職でした。毎日パソコンに向かって作業をする中で、もっと人と直接関わる仕事がしたいという思いが強くなっていきました。福祉の世界に飛び込むのは正直不安もありましたが、まごころの家で子どもたちの笑顔に触れるうちに『この仕事を選んで本当によかった』と心から思えるようになりました。」

別のスタッフは、自身の経験から福祉の道を選びました。 「私自身も過去に病気で悩んだ経験があり、その時に支えてくれた人の存在がとても大きかった。今度は自分が誰かの支えになりたい、そう思って応募しました。まごころの家では、利用者さんの『前向きな気持ち』を何より大切にしているという点に強く共感しました。」

福祉の現場には、資格や経験だけでは測れない「人を思う気持ち」が強みになります。まごころの家では、利用者の方々の「働きたい」「日中に活動をしたい」という前向きな気持ちを重視し、その想いに寄り添うことを最も大切にしています。未経験であっても、その思いがあれば十分に活躍できるのです。

多様なキャリアが活きる福祉の現場

福祉業界の魅力の一つは、様々な経験や背景を持つ人材が活躍できることです。まごころの家には、営業職、製造業、飲食業、主婦など、多様な経歴を持つスタッフが集まっています。

例えば、製造業出身のスタッフは、就労継続支援B型事業所での作業指導において、その経験を活かしています。「前職で培った作業の効率化や品質管理の知識が、利用者さんへの指導に直接役立っています。一つひとつの作業を丁寧に教えることで、利用者さんが『できた!』『上達した!』という成功体験を積み重ねていく様子を見るのが、何よりの喜びです。」

また、接客業出身のスタッフは、その対人スキルを活かして、利用者や保護者との信頼関係構築に貢献しています。「お客様一人ひとりに合わせた対応をしてきた経験が、個別性を重視したまごころの支援方針にぴったり合っていました。」


第2章:まごころの家の職場環境 〜支え合いと成長の場〜

チームワークが生み出す安心感

福祉の仕事において最も大切なのは、スタッフ同士の連携です。まごころの家では「チームワーク」と「支え合い」を重視した職場環境づくりを行っています。約60名という規模だからこそ、スタッフ一人ひとりの顔が見え、密なコミュニケーションが取れる環境が整っています。

「一人で抱え込まない」これが、まごころの家の合言葉です。困ったときは先輩や同僚に気軽に相談できる職場文化があり、経験豊富なスタッフが新人スタッフを丁寧にサポートする体制が確立されています。

新人スタッフの研修期間中は、ベテランスタッフがメンターとしてつき、日々の業務だけでなく、利用者との関わり方、保護者とのコミュニケーション方法など、きめ細かな指導を行います。「最初は利用者さんとどう接していいか分からず戸惑いましたが、先輩が『まずは一緒に楽しむことから始めよう』とアドバイスしてくれました。その言葉で肩の力が抜けて、自然体で関われるようになりました」と、入社1年目のスタッフは振り返ります。

4エリアでの多様な経験が成長を促す

まごころの家は、高陽、倉掛、可部、りはすの4エリアで事業を展開しています。各事業所はそれぞれ特色を持ちながらも、スタッフ間の交流や研修を通じて、組織全体での知識共有とスキルアップを図っています。

例えば、放課後等デイサービスでは、6歳から18歳までの幅広い年齢層の児童を対象としており、各エリアで自立支援型の活動プログラムを提供しています。倉掛事業所では生活介護と就労継続支援B型も併設されており、多様なサービスを経験することで、福祉職としての視野を広げることができます。

「最初は放課後等デイサービスで子どもたちと関わっていましたが、現在は就労継続支援B型でも活動しています。子どもから大人まで、様々な方々と関わることで、支援の幅が広がりました」というスタッフの声もあります。

働きやすさを支える環境整備

まごころの家では、スタッフが長く安心して働けるよう、様々な環境整備に取り組んでいます。定期的な研修制度により、専門知識やスキルの向上を支援し、スタッフの成長を応援しています。

また、チーム制での業務運営により、急な休みが必要な場合でも、お互いにカバーし合える体制を整えています。「子育て中の私にとって、急な子どもの体調不良にも柔軟に対応してもらえる環境は本当にありがたいです」と、子育て中のスタッフは話します。


第3章:やりがいの源泉 〜利用者と共に歩む喜び〜

小さな変化が大きな感動に

福祉の現場では、日々の小さな変化が大きなやりがいにつながります。まごころの家が大切にしている「利用者の前向きな気持ちを重視したサポート」という方針のもと、スタッフは利用者一人ひとりの成長を見守っています。

放課後等デイサービスでの一例を紹介します。学校では集中力が続かず、なかなか課題に取り組めなかった小学生のA君。まごころの家では、その子の興味や特性に合わせた個別のアプローチを行いました。最初は5分も座っていられなかったA君が、徐々に集中できる時間が延び、3か月後には30分間課題に取り組めるようになりました。「できた!」と誇らしげに見せてくれる笑顔は、スタッフにとって何物にも代えがたい宝物です。

就労継続支援B型では、障害や難病のため一般就労が困難な方々に対し、軽作業を通じた就労訓練や能力向上を支援しています。ある利用者のBさんは、最初は作業に自信が持てず、不安そうな表情を浮かべていました。しかし、スタッフが一つひとつ丁寧に作業を教え、小さな成功体験を積み重ねていくうちに、「これ、私がやりました!」と誇らしげに完成品を見せてくれるようになりました。

実践的な就労訓練がもたらす成長

まごころの家の就労継続支援B型では、単なる時間つぶしではなく、将来につながる本格的な就労訓練を提供しています。実際の職場で求められるスキルや知識を身につけることを目的とした、実践性の高いプログラムを展開しています。

作業を通じて、集中力、継続力、協調性といった働く上で欠かせない基礎能力を自然に育むことができます。一つひとつの作業に丁寧に取り組むことで、技術的なスキルはもちろん、責任感や達成感も同時に養われていきます。

「利用者さんが作業を覚えて、自信を持って取り組む姿を見ると、私たちも一緒に成長している実感があります。単に作業を教えるだけでなく、その方の可能性を引き出すお手伝いができることが、この仕事の醍醐味です」と、就労支援担当のスタッフは語ります。

個別性を重視した支援の実現

まごころの家では、利用者一人ひとりを大切な「社会の一員」として認識し、それぞれの個性や状況に深く寄り添った支援を行っています。画一的なサービスではなく、その方だけの特別なサポートを提供することで、真の社会参加を実現しています。

生活介護サービスでは、日常生活支援として入浴、リハビリ、相談などを必要とする方々を対象としています。利用者の方々との対話を重ね、その方が抱える課題や目標、そして可能性を丁寧に理解することから始めます。医療や福祉機関との連携も大切にし、多角的な視点から最適な支援方法を見つけ出しています。

短期入所(ショートステイ)サービスでは、定員5名という少人数制により、きめ細やかな対応が可能です。「家族的な雰囲気の中で、利用者さんが安心して過ごせる環境づくりを心がけています」と、担当スタッフは話します。


第4章:共に成長する仲間たち 〜スタッフの声〜

福祉の仕事で見つけた新しい自分

入社3年目のCさん(30代女性)は、前職は全く異なる業界で働いていました。 「正直、最初は福祉の仕事が自分に向いているか不安でした。でも、まごころの家で働き始めて、人と関わることの楽しさ、誰かの成長を支えることの喜びを知りました。利用者さんから『先生、今日も来てくれてありがとう』と言われると、この仕事を選んで本当によかったと思います。」

チームで支え合う充実感

入社5年目のDさん(40代男性)は、チームワークの大切さを実感しています。 「福祉の仕事は一人では成り立ちません。スタッフ同士が支え合い、情報を共有し、一緒に考えることで、より良い支援ができます。まごころの家では、経験豊富な先輩から新人まで、みんなが対等に意見を出し合える環境があります。それが、利用者さんへのより良いサービスにつながっていると思います。」

成長を実感できる環境

入社2年目のEさん(20代女性)は、自身の成長を振り返ります。 「入社当初は、利用者さんとのコミュニケーションに苦労しました。でも、先輩方の丁寧な指導と、実践を通じた学びによって、今では自信を持って支援に当たれるようになりました。研修制度も充実していて、専門知識を身につけながら成長できる環境があります。」


第5章:地域と共に歩む 〜まごころの家の社会的使命〜

広島の福祉を支える存在として

まごころの家は、広島市内の4エリアで事業を展開し、地域の福祉ニーズに応えています。放課後等デイサービスでは、学校や家庭と連携しながら、子どもたちの健やかな成長を支援しています。就労継続支援B型では、地域企業との連携により、実践的な作業機会を提供しています。

「地域の方々から『まごころの家があって助かっている』という声をいただくと、私たちの仕事が地域社会に貢献していることを実感します」と、管理者は話します。

未来を創造する仕事

株式会社アイオライトの理念「全ての人々の未来を創造し、社会で輝ける環境、社会を造り上げる」は、まごころの家の日々の実践に反映されています。障害の有無に関わらず、誰もが持つ「社会に貢献したい」「自分らしく輝きたい」という普遍的な願いを大切にし、その想いを形にするために、利用者の方々と一緒に歩み、共に成長しています。


まとめ:あなたも「まごころ」の仲間に

福祉業界で働くことは、決して特別なことではありません。大切なのは「誰かのために」というシンプルな気持ちと、一歩を踏み出す勇気です。

まごころの家には、未経験からスタートし、今では利用者や仲間にとって欠かせない存在となったスタッフがたくさんいます。約60名のスタッフが互いに支え合いながら、日々成長を続けています。温かい雰囲気の中で、専門性を高めながら、やりがいのある仕事に取り組める環境が整っています。

福祉の仕事は、確かに責任も伴います。しかし、それ以上に得られるものがあります。利用者の方々の笑顔、成長する姿、「ありがとう」の言葉。これらは、どんな仕事にも代えがたい宝物です。

もし「自分も誰かの役に立ちたい」「社会に貢献できる仕事がしたい」と思ったら、その気持ちを大切にしてください。経験や資格がなくても大丈夫です。まごころの家は、あなたの新しい一歩を全力で応援します。

私たちと一緒に、全ての人々が輝ける社会を創っていきませんか。まごころの家は、あなたとの出会いを心からお待ちしています。

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